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なぜ中3にとって夏休みが重要か

毎年恒例のことですが、中3は夏休みから「受験対策道場」がスタートします。1・2年生の復習を中心にした講義を通して、受験生としての自覚と高校生の心構えの覚醒を促す、当教室自慢の講座です。



こと高校入試に関しては、夏休みはひとつの重要な節目です。この期間にどれだけ頑張れたかどうか、逃げ腰の勉強姿勢に踏ん切りをつけられたかどうかで、3月の入試の結果や、高校進学後の学力まで、およその動向は固まってきます。


なぜ、夏休みが重要な節目なのか。


その問いに対して、生徒のモチベーションという観点から考えてみましょう。


夏休みで気持ちや学習習慣の切り替えが不発のまま2学期に入った場合、勉強に対するモチベーションをその後の期間で持ち上げることが難しくなります。


9月の中間テスト、11月の期末テストに加え、2学期は毎月実力テストが実施されます。中間・期末では現学年の学習内容の定着を要求されますが、実力テストは前学年までの復習をしなければなりません。しかも入試模擬問題という名目で分野をまたいだ融合問題が増えて難しくなるため、ちゃんと取り組もうとすると、これからの中3は息つく暇がありません。


もともと志望校が明確でモチベーションがある生徒や、塾の先生を始めとしたメンターの働きかけによってやる気を喚起された生徒は、どうにかこの流れに食いついていこう頑張ります。一方で自分の進学先にあまり関心がなく、やる気を刺激されるキッカケもなかった生徒の場合、周りとの温度差に取り残されていきます。


前者の生徒たちが2学期以降に学習量を確保してじわじわ実力をつけていくのに対し、後者の生徒たちはよくて現状維持ですので、相対的に学力の立ち位置は低下していきます。さらに冬休みには当人のキャパを超えた大量の課題が学校から出され、ただでさえ低かったモチベーションにとどめを刺されることになります。


また、仮に秋頃から重い腰を上げて勉強を始めたとしても、それですぐに目に見える結果が出るわけではありません。モチベーションや習慣が変わってから数字に反映されるまでにはブランクがあるのが普通ですから、ようやく勉強することに慣れてきて、ようやく自分の課題を自覚した頃にはもう入試本番・・・なんてこともあります。


何より、そのような差し迫った状況になってようやく始めた勉強を突き動かしているのは、「やる気」ではなくて「焦り」です。


喉元過ぎれば何とやらというように、そういう負のモチベーションに駆られた生徒は入試を最終ゴールにしているため、入試が終わった瞬間にはそれまでの勉強を全て放り出して逃げ出します。高校から勉強を頑張り始めるはずもなく・・・


勉強よりも部活を優先して楽しませたいという教育方針であればそれでも良いと思います。しかし寺子屋は「一人で勉強する力を鍛え、高校でもその習慣を維持させること」をコンセプトにしている教室ですので、そのような学習態度を塾生が取ることを良しとしません。


ひるがえって時間を戻せば、入試までに適正な学力を身につけ、一人でも勉強してゆける習慣を確立したうえで高校へ送り出そうとするならば、中3の夏休みが分水嶺になるのです。ここで十分に勉強のモチベーションを引き上げたうえで2学期に移行することで、折れず、腐らず、3月まで続く持久走をやり切ることができますよ。


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